
私の一番古い記憶は、”画像”です。
それは、消せないIMG画像ファイルとして、
“1998/11/15″というディレクトリ階層に保存された
「ある金髪の女性とベビーカー」の写真です。
ある欧州のレンガ造りの街の坂道をベビーカーを押して歩く女性がいる。
画面の端には消火栓がぽつんと置かれている。
情報量はたったこれだけです。
不思議なことに、私は生まれてすぐ、ヨーロッパに行ったことはありません。
ですが、明確にこれが「一番古い記憶」として刻み込まれているのです。
私は小学校3年生のとき、妊娠している女性教師が担任になりました。
道徳の授業のとき、彼女は大きなお腹を抱えて、こう言いました。
「お腹の中の赤ちゃんは、へその緒から外の世界を見ているのよ。」と
この不気味な”一番最古の記憶”。
母親から新婚旅行はドイツに行ったと聞かされていたので、こう考えることにしました。
「私が胎児だったときに、へその緒から覗いたときに見えた光景」なんだ、と。
でも何年か経って、色々知った後で考えてみるとおかしいのです。
そもそも新婚旅行は私を妊娠する前に行っていたそう。
なら、この記憶は「へその緒から覗いて見た記憶」では無いようなのです。
それにへその緒はおへそと繋がってはいませんでした!
じゃあ、この記憶は何なのだろうといよいよ不気味になってきたのです。
この前、渋谷の60/70年代洋楽をメインにしたクラシック・ロック・バーを訪れました。
そこでビートルズ好きな
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